カリフォルニアで出会った、緑のカーテン。それは広大なホップ畑だった。大好きなビールを自分で造れると知った佐野さんは、工務店を営みながらビール造りの道へ。厳選した素材と独自の醸造プロセスを通じて造られる、風味豊かなクラフトビール。2025年4月には、ピザやソーセージと一緒にビールを楽しめるタップルームをオープン。クラフトビールを通じて、地域社会への貢献を目指す「Nori’s Beer」のこだわりとは。
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Nori’s Beer
工務店を営む佐野 則寛さんが仕事で訪れたカリフォルニアで広大なホップ畑とビール造りに魅了され、2023年にオープン。市川三郷のフルーツや南部町のお茶を使ったクラフトビールを手掛ける。2025年4月には、タップルームをオープン。県内外のイベントにも積極的に出店し、ビールの輪を広げている。
大のビール好きだというNori’s Beer代表の佐野さん。タップルームやイベントでは、佐野さん自らがビールを注ぐ。
ホップ畑との出会いで飛び込んだビールの世界
山梨県内のフルーツやお茶を贅沢に使って造られるNori’s Beerのクラフトビール。「はじまりは、仕事で訪れたカリフォルニアで出会ったホップ畑。20代の頃からビールが大好きで、自分好みのビールを造りたかった」と話すNori’s Beer代表の佐野則寛さん。自分でもビールを造れると知り、すぐに一通りの器具を揃えた。友人に教えてもらったお店に通い、何度も何度も造ったビール。研修や講習会にも参加して醸造スキルを高め、2023年に醸造免許を取得し、Nori’s Beerがスタートした。
醸造免許を取得するのも造ったビールの販路を作るのも大変でしたが、周りの人たちが助けてくれたおかげで今があります。本当にありがたいなと思います。
国内外の審査会やコンテストで受賞した時の賞状やメダルがずらりと並ぶ。
届けたいのは山梨の素材を活かしたビール
結婚をきっかけに山梨へ来て、約30年が経つという佐野さん。香り豊かなホップが特徴のアメリカンスタイルを取り入れたNori’s Beerのクラフトビールには、市川三郷町産のぶどうや南部町産のお茶など山梨の素材を贅沢に使用している。
市川三郷で採れたぶどう・陽峰を使用して造られているのが、「YO-HO- 2025」。ほんのりとしたぶどうの香りとスッキリした味わいが特徴。また、南部茶・甲斐のみどりを使用した「Nanbu CHA Ale Ver.4」も人気の1杯。全国のお茶を使用したビールを取り寄せるなど試行錯誤を重ね、3年ほどかけてやっと完成したという。お茶の甘味とホップの苦味のバランスが絶妙で、後味はスッキリ。さまざまな料理に合わせやすいビールだ。
今では食品ロスが多いと頭を悩ませる市町村の担当者から「うちの野菜を使ってビールを造って欲しい」と相談を受けることもあるそう。
祖母が長年ぶどうを栽培していて、ちょっと傷がついているだけで商品にならず廃棄されてしまうのを目の当たりにしてきました。そうしたものを使ってビールが造れないかなと。
今年は、山梨県内に生産者が多いというトマトを使ったビールを造った。完成したのは、中央市産のトマト果汁を取り入れ、トマトの甘味と酸味が感じられる「Tomato Ale」。「とうもろこしや柿など、近所の方々が作った食材を使ったビール造りにチャレンジしたい」。これからどんな新しいビールが誕生するのか楽しみだ。
佐野さんに教えてもらって向かった道の駅・とよとみ。
旬の朝採り野菜やフルーツなど、山梨の厳選された食材が取り揃えられている。
店内には山梨県中央市産キウイ・Haywardを使った「Kiwi Hayward」も。サッパリとした後味のフルーツビールで、ビールが苦手な人にもおすすめ。
「Kiwi Hayward」に使用されているHayward。ほどよい酸味と甘味、ジューシーな味わいが特徴のキウイ。
まちのあちらこちらには、きれいなオレンジ色に染まった柿が。
クラフトビールをもっと気軽に
2023年のオープン以降、Nori’s Beerではイベントやオンラインでの販売を通してお客様へビールを届けてきた。「ビールを飲んだ時のお客さんの笑顔がやりがい。もっと気軽にクラフトビールを楽しめる場所を作りたいという想いで、2025年4月にタップルームをオープンしました」。タップルームでは、クラフトビールと共におつまみにぴったりなピザやソーセージを味わえる。店内には大きなモニターもあり、みんなでスポーツ観戦をしながらビールを飲むという楽しみ方も。市川三郷のまちからは今日も、ビールを片手に賑わう人たちの声が聞こえる。
タップルームの店内は、黒を基調としたスタイリッシュな空間。じっくりとビールと向き合えるカウンター席と、仲間と語らいながら楽しめるテーブル席。シーンに合わせて使えるのも嬉しい。
カウンター席にはステムライトが設置され、ビールの泡や色合いを際立たせる。いたるところに佐野さんのこだわりを感じる。
カリフォルニアで出会った、緑のカーテン。それは広大なホップ畑だった。大好きなビールを自分で造れると知った佐野さんは、工務店を営みながらビール造りの道へ。厳選した素材と独自の醸造プロセスを通じて造られる、風味豊かなクラフトビール。2025年4月には、ピザやソーセージと一緒にビールを楽しめるタップルームをオープン。クラフトビールを通じて、地域社会への貢献を目指す「Nori’s Beer」のこだわりとは。