こんにちは、市川三郷町役場のコミュニティブログをご覧いただきありがとうございます。記念すべき1回目は、町の空き店舗活用事業を活用し、革細工ショップ「coworker」を運営している上田が、ブログを担当させていただきます。
技術の発達と共に安くて質の良いものが当たり前に手に入る昨今。世の中の流行に合わせて持つものがどんどん変わっていきます。「coworker」ではそんな流れに負けない「もの作り」を目指しています。
欲しいものは作る
社会人になっても、中学生の頃からずっと同じ財布を使っていました。たしか当時2,000円くらいで購入したのかな。合皮のキャメル色の財布。カードホルダーの位置や小銭入れの形などとても気に入っていたんです。長年持っていると使い勝手がよくなり、愛着が沸く。決して高価ではないけれど、ずっと使っていたい財布でした。
そんな財布もとうとうボロボロになり、会計のたびに小銭を床に落とす。さすがに買い替えを検討したけれど、なかなか同じ仕様の財布が見つからず困っていたところ、バイク仲間の友人が革で作ってくれたんです。びっくりしたんですよね。
財布って作れるんだ…って。衝撃でした。「ないものは作ればいいんだ!」って。財布を作ろうってなかなか思いつかないですよね?それからレザークラフトにどっぷりハマりました。
PROFILE
coworker
coworkerでは、製品づくりの工程をすべて手作業で行っています。ひとつひとつの工程をしっかりと自らの手で確かめながら仕上げることで、心のこもった製品に仕上がると考えるからです。心をこめた製品こそ長く愛される製品となる。そう信じ、ひとつひとつ心込めて仕上げていきます。
IG:@coworker_leather
https://www.instagram.com/coworker_leather/
~いのちを無駄にしない~
峡南レザーの取り組み
レザークラフトを趣味で10年ほど楽しみ、ずっと温めてきた取り組みを進めるべく、一念発起で起業しました。峡南レザーは、山梨県の峡南地区で駆除された害獣の革を使い制作しています。シカやイノシシが増え、私たち人間の日常生活に支障が出てきている現在。特に地方では深刻な問題となっています。命は大切だけど、駆除しなければならない現実がそこにはあります。
ここ数年はその命を無駄にしない、という考えからジビエとして食肉利用が高まってきました。しかし、厳しい自然環境から身を守ってきた皮はどうなっているのか…残念ながらそのほとんどはそのまま処分されます。
その現状を変えたい。そんな想いから普段取り扱っている牛革のほかに「峡南レザー」というブランドでの取り組みも始めました。人間の都合により駆除された動物にもう一度命を吹き込み輝かせるために。皮から革へ。農業高校で畜産を専攻して学んだ私だからこそできること。キズやムラも厳しい自然環境を生き抜いてきた証。野生の強さや繊細さを感じられる作品作りを目指しています。
coworkerでは手縫いとミシンを併用しながら製品づくりの工程をひとつひとつ自らの手で確かめながら丁寧に行っています。納期までお時間をいただいていますが、大量生産にはないぬくもりを感じていただけると幸いです。
お気に入りアイテムのひとつとして、末永くあなたのそばで良き相棒となってくれることを願いながら大切に制作しています。また、私が作って終わり。ではなく、お客様の手に渡り、ご自身で経年経過(エイジング)を楽しみながら、完成品へと育ててほしいのです。
時間をかけて育てることこそ、革製品の醍醐味であり、唯一無二の愛着を生み出すのだと思います。
ランドセルプロジェクト
大切な我が子と共に育まれた6年間。
ランドセル自身が見てきた物語。
成長と安全を願った家族の想い。
キズや汚れひとつひとつにも物語があります。
形を変えていつもそばに。
ランドセルリメイクをするきっかけになったのは、友人である年上のお姉さんからの相談。娘さんが成人式を迎えるにあたって、今は亡き、大好きだったおばあちゃんが買ってくれたランドセルを普段使いできるアイテムにリメイクしてプレゼントしたい。
初めてのランドセルリメイクはとても緊張しました。絶対に失敗はできない。代わりのきかないひとつだけのランドセル。その緊張感はたくさんリメイクしてきた今も変わることはなく、最初のカットなど特にドキドキします。友人の娘さんのランドセルは無事、システム手帳、ペンケース、写真立て、そしてご家族分のお揃いのキーホルダーへと生まれ変わりました。思い出のランドセルが新たに形を変えて、また一緒に時を刻みます。
これまでもたくさんのランドセルをリメイクさせていただきました。「あのときの落書きが…」「玄関に投げたときのキズだ…」たまにランドセルポケットから出てくる、お友達と回した当時の手紙。テストの答案用紙。時間割表。楽しかったこと、苦かったこと。みなさんそれぞれの思い出エピソードをお話してくれます。
思い出はいつも美しい。そんな少年少女時代の大切なランドセルをこれからも新たなアイテムとして命を吹き込むお手伝いをしたいと思います。
新たなスタート
coworkerは2018年に起業し、自宅で制作活動をしていましたが、2021年に市川三郷町岩間(六郷地区)で空き店舗を活用し工房兼店舗をオープンさせました。皆さんに気にかけていただき、たくさんの方々に足を運んでもらっています。本当にありがとうございます。工房オープンから5年。小学生だった娘も中学3年生になりました。当初の計画通り、娘が中学を卒業するタイミングで移転する予定です。移転先はまた改めてSNS等でご報告いたします。
ご安心ください!大好きな市川三郷町から出るつもりはございません!
これからも、地域に根ざした革職人として邁進して参ります!
全力疾走して楽しんで参ります!皆さんお気軽にお声がけくださいね。