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秘境の温泉宿「佐野川温泉」

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南部町を流れる佐野川。周囲を山々に囲まれた自然豊かなこのエリアにひっそりと佇む秘境の温泉宿「佐野川温泉」がある。泉質や湯量のバラエティに富んだ温泉、冷鉱泉がある温泉大国・山梨の中でも珍しい、天然硫黄泉を源泉掛け流しで楽しめるとあって県内だけでなく県外からも多くのリピーターが訪れる。31℃のぬる湯も特徴。ガスを含んだ泡がピチピチと弾ける新鮮な湯を、肌で満喫したい。

FEATURES

硫黄の気配を感じて、
山間で極上の湯を発見。

「50年前に、祖父がこの辺りの硫黄の匂いを察知して温泉が出るだろうと一大決心して掘ってみたら、わずか70m掘ったところで温泉が噴き上げた。というのが、宿の始まりです」
そう教えてくれたのは、佐野川温泉の三代目・佐野宗規さん。まずはローカルな銭湯のような形でスタートし、徐々に遠方からの宿泊希望のお客さんが増えたことから、現在の一軒宿のスタイルになったという。大きな浴槽と、広い露天風呂をたっぷり満たすほど豊富なお湯は、ガスをたっぷり含んだ新鮮な天然硫黄泉。泉温は31.5℃と低めながら新鮮で、非加温の湯船につかっていると、ピチピチとした小さな気泡が肌にびっしり。大地の恵みのエネルギーを感じられる温泉は、「ぬる湯」好きの間で広く知られており、全国からリピーターがかけつける。

内風呂、露天風呂ともに加温と非加温の浴槽があり、どちらも十分な広さと湯量を誇る。

“いちばん”と言われる温泉。

「全国の温泉を巡っているマニアの方から、高級な温泉旅館にもたくさん足を運んでいらっしゃるご夫婦まで、さまざまに温泉を楽しんでいる方が『草津も伊豆もいろいろな温泉に行ったけど、やっぱりここのお湯がいちばん』とおっしゃってくださるので、嬉しいですね」

源泉100%掛け流しの天然硫黄泉で、お湯は飲泉ができるほどフレッシュ。

HELLO

(Onsen!)

LOCAL FOOD

家族それぞれの得意分野を揃えた
豊富な食事メニューも大好評。

お湯はもちろん、家族経営ならではの手づくりの食事も佐野川温泉の醍醐味。東京で料理人の経験もある佐野さんが、刺身や天ぷらを、煮物の味つけは奥様が担当している。さらに、継ぎ足しでつくり続けている秘伝のたれが自慢の鰻重は、父である二代目の手しごと。宿泊利用のほとんどは常連客で、お湯だけでなく夕飯を楽しみに訪れる人も多いという。
夕食では、旬の山菜(春はタケノコ、山菜尽くし)といった地のものに加え、静岡側から仕入れる新鮮な刺身や生桜えびなど、山梨×静岡の食文化が交差する南部ならではの品々が味わえる。
日帰り利用で予約なしでも食べられる昼食では、「佐野川チャーシューメン」「ほうとう」「手打ち天ざるそば」「鰹だしのきいたカレーうどん」といった本格的な麺類のメニューが充実。宿泊利用、日帰り利用、いずれにしてもお腹をすかせて行くのが正解。

この宿をつぐ以前には、東京で料理人をしていたという佐野さん。

売店では、佐野川温泉の源泉を使った美容液や化粧水を販売。南山梨をはじめ山梨県の名産品が並ぶ。

お酒が好きで、バーカウンターもつくりました。夜はぜひ一緒に飲みましょう!

EXPERIENCE

蛍も訪れる山で、
静かな湯宿体験。

平日でも、オープンの8:30からひっきりなしにお客さんが訪れ、現在も地元で銭湯のように愛されている様子がわかる。大型リゾートのような利便性はないが、極上の湯とつくり手の顔が見える料理は、他では味わうことのできない旅の醍醐味だ。知る人ぞ知る隠れ家的な雰囲気を守るために、旅行会社やホームページを通したウェブ予約は受け付けておらず、予約は電話のみ。そんな事情を察しているのか、5月の終わり頃から初夏にかけては、蛍も訪れるという。

派手さよりも、
「癒し」の本質を。

「ベストシーズンは夏。加温加水なしの新鮮なお湯をぜひ味わっていただきたいと思います。加温と非加温のお湯に交互につかると、体もポカポカ温まります。豪華なおもてなしはできませんが、ゆっくりお湯に浸かって、心身を癒していってください」

夏には、自然のままの意匠を残した中庭の池に蛍が集まってくる。

ガスを含む湯は新鮮な証。酸化されていない温泉としては全国でも3本の指に入ると言われているとか。

客室は全8室、最大で15名ほどが泊まれる規模感で、ひとり旅にも心地いい。

Feature

佐野川温泉

中部横断自動車道「富沢IC」から車で約10分。天然硫黄泉を源泉掛け流しで楽しめる一軒宿。日帰り、宿泊利用ができ、食事も充実。宿泊やお昼の佐野川弁当の予約は電話からのみ。ウェブサイトや旅行会社を通した予約は行っていない。

住所:山梨県南巨摩郡 南部町井出3482-1
電話番号:0556-67-3216
営業時間:AM8:30~PM6:30(入浴受付時間)
定休日:月の第2•4火曜日

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