THEME:

山人(やもうど)の暮らし

AREA:

狩猟、山菜採り、渓流釣り──。そんなワクワクする自給自足の体験を楽しめるのが、早川町の山奥にひっそり佇む秘境冒険民宿 山人砦だ。奈良田集落の暮らしや文化に惚れ込み、守りたいという思いで、鹿島健利さん・晴日さんのご夫婦が2021年にオープン。日常を抜け出し、山人ならではの暮らしに触れてみるのはいかが?

Featuring

秘境冒険民宿 山人砦

早川町奈良田集落に息づく秘境の文化を五感で味わう、1日1組限定の宿。猟師小屋をコンセプトとした館内には、山の野性を宿した意匠が散りばめられ、狩猟見学や山菜採りといった自給自足の営みを肌で感じることができる。夕食には、山の恵みをたっぷり使った料理を。隣接する名湯「奈良田温泉 女帝の湯」を心ゆくまで堪能できるのも、この宿ならではの贅沢。

住所:山梨県南巨摩郡早川町奈良田403
電話番号:080-2782-4408
IN / OUT:14:00〜/ 10:00
定休日:不定休(予約サイトの空室カレンダーをご確認ください。)

CLICK

HELLO

(Histories)

奈良田の暮らしや文化を守りたかった

南アルプスの麓、早川町の山間に位置し、山梨の秘境ともいわれる奈良田集落。かつてこの地域の人々は、「山人(やもうど)」と呼ばれ、厳しい自然の中でさまざまな知恵を絞りながら暮らしていた。そんな場所に鹿島さんご夫婦が構えたのが、秘境冒険民宿・山人砦だ。宿を開くきっかけは、東京の大学で建築を学んでいた健利さんが、研修で早川町を訪れたこと。そこで、山での暮らしや人々の深い繋がりに触れ、卒業後も早川町に残ることを決意。地域活性化に取り組むNPO法人に就職した。奈良田の文化を守る活動を続ける中で、晴日さんと出会い、結婚。

まちづくりに関わるなかで、これまでこの地を守ってきた人たちの高齢化が進み、大好きな奈良田の文化がなくなってしまうのではないかと危機感を抱いたんです。自分たちにできることは何か。そう考え、奈良田の魅力を未来へ繋ぐために、山人砦をオープンすることにしました。

PLACE

里山らしさが宿る、野性と温もりの空間

宿のオープンへ向け、2人は勤めていたNPO法人を退職し、地元の宿や知り合いのもとでの修行をスタート。数年間の歳月を経て、2021年に山人砦をオープンした。宿のコンセプトは、かつて焼畑農業の拠点として使われた焼畑小屋。建物に足を踏み入れると、壁に飾られた鹿の剥製や力強い質感の熊の毛皮が里山の野性を静かに物語る。廊下の先には、中央に囲炉裏を据えた開放感あふれる和室が広がり、訪れる人を温かく迎え入れてくれる。山人砦が何より大切にしているのは、奈良田ならではの自給自足の体験と、山の恵みを味わう食事だ。狩猟見学や山菜採りなど、季節の営みに触れる体験プランを用意。また料理は、自分たちで手塩にかけて育て、収穫した食材が主役。春の山菜、夏の川魚、秋のきのこ、冬のジビエ。「この土地、その季節ならではの味を楽しんでもらえたら嬉しいです」。さらに嬉しいのは、隣接する奈良田温泉「女帝の湯」に入り放題ということ。トロトロとした化粧水のような源泉かけ流しの湯が、こころもからだも芯から解きほぐしてくれる。




奈良田の暮らしや文化を語るには、まず自分たちが実践者であること。修行の日々で身につけた山の営みを、この宿で大切に伝えています。

館内のあちらこちらには、里山の野性を物語る品々が。

広々とした和室。グループでの宿泊時も使いやすいよう、扉で仕切ることも出来る。

里山の食材を贅沢につかった夕食。こちらは季節の前菜盛り合わせ。

晴日さんが仕込んだ保存食がずらりと並ぶ。尊敬する奈良田の先輩方に教わりながら作っているそう。

COMMUNITY

新しい自給自足のカタチ

鹿島さんご夫婦は、ゲーム感覚で自給自足のスキルを高められるコミュニティ「Yamoding Village(ヤモーディングビレッジ)」も運営している。わな狩猟や渓流釣りなどを通して、メンバー同士が交流しながら、山人(やもうど)スキルを磨き合う会員制の自給自足サークルだ。時には、メンバー自らが冒険を企画することも。「自分たちで採った山菜で料理コンテストをしたい」「狩猟も渓流釣りも一度に満喫したい」、そうしたオリジナルの冒険から学ぶことも多いとか。ただ泊まるだけでなく、この地に根ざした生き方に触れられる場所。この秘境の扉をそっと開けてみませんか。ここでの新しい出会いと体験が、あなたの日常をほんの少し豊かに変えてくれるはず。

80歳を過ぎたおじいちゃんやおばあちゃんが農業や炭作りを楽しみながら、忙しそうに暮らしているんですよね。私たちもいつかそうなれたらなと。山人砦でのさまざまな体験を通して、奈良田を好きになってもらえたら嬉しいです。

山人砦から少し歩いたところにはきのこ園が。近所の方々と一緒にきのこを栽培している。

囲炉裏で使う炭は、この炭小屋で手作り。

狩猟、山菜採り、渓流釣り──。そんなワクワクする自給自足の体験を楽しめるのが、早川町の山奥にひっそり佇む秘境冒険民宿 山人砦だ。奈良田集落の暮らしや文化に惚れ込み、守りたいという思いで、鹿島健利さん・晴日さんのご夫婦が2021年にオープン。日常を抜け出し、山人ならではの暮らしに触れてみるのはいかが?

Related Article

Related
Article

南山梨のヒト・モノ・コト